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「新春」

皆様 明けましておめでとうございます。
平成29年(2017年)も明け早速強い寒波到来の真最中でございますが、皆様体調はいかがでしょうか。
ちょうど当宇摩地区ではインフルエンザや感染性胃腸炎が猛威をふるっています。これらから身を守るためには外出時のマスク着用、外出より帰宅時の手洗、うがいをしっかり行うことが必要です。そして暖かくして過ごして下さい。運悪く感染してしまった場合はしっかり休養をとり、しっかり食事をとって病気を退けて下さい。
今年はアメリカ大統領もオバマ氏からトランプ氏に交代することとなり、世界の政治経済の先行きがきわめて不透明になってきていますが、経過を見守るしかないようですね。
ヨーロッパや中近東ではISによるテロ行為が頻発し、大勢の市民が亡くなっています。なかなか平和な世界の実現は困難なのでしょうか。
いろいろな都合で「透析室ニュース」の発行が前回から今回まで間があきまして皆さんには大変御迷惑をおかけ致しました。これからは確実に年3~4回は発行し続けてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願い致します。
今回は、
① 食事に関する話題(外食や市販弁当について考える)
② 寒い時期に不足する運動(筋力アップ体操)について考えてみたいと思います。
また、
③「第16回三島クリニック講演会」のご案内
④ 新春お楽しみクロスワードパズルが内容となっています。
とくに③の講演会で講演をいただく仙台の鈴木一之先生は、御自身も14~15年血液透析を受けられながら透析クリニックを開業しておられるという先生です。今迄の講師の先生とは全く違った目線で透析をみられていて、自らも「長生きするためのしっかり透析」を実践されている先生でございます。大いに参考になる点が多々あると思われます。ぜひ一度お話をお聞きになって皆様方の「透析ライフ」の参考にしていただけたらと思っています。

理事長 溝渕 正行

 

「外食や市販弁当について」

管理栄養士 飛鷹 佳枝  

一人暮らしで料理をするのが大変だったり、買い物に不便したり、お仕事があったり、体調がすぐれなかったりと、外食や惣菜に頼らざるを得ないこともあるかと思います。
当院のアンケート調査においても、約2割の方が「外食をよくする」「惣菜や弁当をよく利用する」と回答されています。
朝・昼・晩、3食バランスよく食べることが大切ですが、1食からでもからでもかまいません。主食(ご飯やパンなど)+ 主菜(肉、魚など)+ 副菜(野菜など)を心がけましょう。
外食や市販弁当では、野菜類が不足しがちです。野菜の惣菜を1品加えたり、前後の食事で補うようにしましょう。また、塩分が多くなりがちです。付いてくる漬物や佃煮、汁物を残す工夫も大切です。丼物はつゆやたれを全部かけないで残しましょう。お寿司を食べる際には酢飯にも塩分が多く含まれていますので、しょうゆはネタに軽くつけるなど減塩を意識しましょう。にぎり寿司のネタはリンが多くならないよう注意が必要です。うどんなどの単品麺類には、温泉卵をプラスしてたんぱく質を補うとよいでしょう。定食や幕の内弁当のようないろいろな種類が入ったものを選ぶとバランスよく食べやすいです。
最近は1人分の惣菜パックや宅配弁当サービスなども増えております。これらをうまく活用されるのもよいでしょう。

◎幕の内弁当の活用例
・減塩のため梅干しを残しましょう。
・たんぱく質のおかずはリン、カリウムを多く含むため注意が必要です。
おかずを2食分に分けて食べるとカリウムやリンを抑えることができます。
お弁当以外の2食でしっかり食事が摂れている場合は、比較的大きな具材である鮭を残しましょう。
毎食たんぱく質のおかずが多めの場合は、卵焼きなどを1品残しましょう。
・野菜不足を補いましょう。
常備菜として塩を使わない甘酢漬けなどを作っておき、1品増やすとよいでしょう。
野菜サラダを購入して、減塩ドレッシングや果汁で食べましょう。
・成人(非高齢、非糖尿病)の場合
梅干しを残して、他はそのまま食べてよいです。
・高齢の場合
全部食べられる場合は、梅干しを残しましょう。
食欲がなく、2/3量程度しか食べられないのであれば梅干しを食べてもよいでしょう。
・糖尿病の場合
梅干しを残し、指示エネルギーによってはご飯を減らしましょう。

◎不足しがちな野菜のおかずをプラスする方法
・コンビニやスーパーのサラダ、カット野菜は手軽に使えます。
・パウチパックサラダは賞味期限も長めなので、買い置きができて便利です。
・ポテトサラダやカボチャサラダはカリウム摂取量が増えるので量に気をつけましょう。
・ドレッシングは塩分量の少ないものを選び、食事量の少ない方はマヨネーズがお勧めです。

◎レトルト食品や総菜は、上手に活用することで低栄養を防ぐことができます
成分表示を確認し、食塩や添加物に含まれる無機リンの少ないものを選びましょう。

◎透析患者様向けの宅配弁当
・透析食は低たんぱく食ではないため、減塩食であれば十分に利用できます
・宅配業者には、全国に展開しているメーカーと、限られた地域のみに配達しているところがあります。
・冷凍か冷蔵か、購入単位などの違いもあり、生活に合ったものを選ぶとよいです。
・透析導入時や食事療法に慣れていない患者様の参考にもなります。

 

筋力アップ体操

介護予防運動指導員 外山 早苗

【片膝立て】 ~片足体重かけ~
① 足を左右に開き、両手を腰に当てます。
② 片足に体重をかけ、2~3秒間停止します。
③ 左右交互4~8回行います。
④ この動作を繰り返します。
※ 脚部(大腿四頭筋)を鍛えます。
※ 大腿により強い負荷をかけるためには、伸ばした足の踵を上げます。
※ 体重を左右に移す時に、重心の高さは変えずに行いましょう。
※ 膝が痛い人は無理をしないように注意しましょう。

【腹筋つま先上げ】 ~仰向け片足上げ伸展・屈曲~
① 仰向けになり、両ひざを立てます。
② 片足を軽く上げ、踵で押すような感じで、膝をゆっくりと伸ばしていきます。
③ 足首を伸ばした後、手前に引き再び伸ばした後、膝を曲げて元の位置に戻します。
④ 一連の動作を左右の足で交互に3~5回繰り返します。
※ 腹筋と太ももの筋肉を鍛えます。
※ 膝を伸ばす際、踵を床から ‟5~10cm”程度上げましょう。