外科(小外科)
ケガの傷をきれいに
治すための外科
当院の外科では、ケガややけど、切り傷などの対応にも力を入れていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
「軽症である」と間違った自己判断をしたために痛みや腫れが長引くこともありますし、傷口に感染が起こって化膿してしまうこともあります。これを放置すると傷が治りにくいばかりでなく、跡が残ることもあります。傷口を目立たないように治癒させるためにも、ぜひお気軽に当院の外科にご相談ください。
対応症状
- 転んでケガをした
- ケガのあとが化膿している
- 切り傷ができた
- ぶつけたところが膨れ上がってきた
- 思うように手足が動かない
- 鼠径部が膨れてきた
- イボができている
- やけどをしたところが痛い
- 足の爪が指に食い込んで痛い
よくある主な病気
外傷
外傷に対しては縫合をおすすめする場合もあります。「大げさ」と感じられる方もいらっしゃるようですが、跡が残りにくくなりますし、化膿の予防にも役立ちます。
健康保険も適用できますし、多くの場合30分程度で処置は完了します。
縫合の翌日に経過を確認し、1~2週間後に抜糸のためにご来院いただきます。
縫合は多数の経験を持つ外科専門医が担当しますので、6ヶ月から1年程度すれば傷跡はほとんど目立たなくなります。
骨折
当院は骨折(骨のヒビや欠けも含む)にも対応しています。
骨折は、スポーツや事故、転倒などで急激に力が加えられたことで起こる場合が多いですが、弱い力が1点に繰り返し負荷がかかることで起こる疲労骨折もあります。
また、加齢の影響などで骨が弱くなっていると、比較的小さな力で骨折に至ることもあるので注意が必要です。
骨折すると骨の周辺にある神経や血管もダメージを受け、痛みや腫れが起こります。治癒を早めるためにも早急にご来院ください。
鼠径ヘルニア
「鼠径(そけい)部」という名称は聞きなれないと思いますが、足の根元やももの内側のことです。
鼠径ヘルニアは、腸の一部が鼠経部分に突出した状態で、身体外部からも鼠径部がふくらんでいることが視認できます。
症状としては違和感や痛みが出ることがあり、寝ているときは問題なくても立っているときに症状を感じる方が多いです。
大腿部にできるヘルニアも鼠径ヘルニアの一種として考えられています。
粉瘤(アテローム)
粉瘤(ふんりゅう)はアテロームとも呼ばれる疾患で、皮下にできた袋状の組織に皮脂や角質が溜まったものです。
初期には白または肌色で、痛みなどが無いので放置しがちですが、悪化すると痛みが出ますし、色合いも黒や青っぽくなります。
また大きさが鶏卵ほどになることもあり、悪化するほど見た目の違和感も強くなります。
年齢性別に限らずどの部位にも見られますが、比較的男性の顔や背中などにできやすいことが知られています。
やけど
やけどを負った場合、出来るだけ素早く冷やすことが重要です。
しばらく冷やしても痛みや赤みが取れない場合、ぜひ当院にご相談ください。
また、お子様の場合は皮膚が未成長であることからやけどのダメージが深い部分に及びやすいので、特に早めの受診をおすすめします。さらに、低温やけどを負った場合もダメージの大きさが懸念されますので、放置することなく早めに医療につなげるように心がけましょう。
爪のお悩み
(巻き爪・深爪)
巻き爪とは、爪の端の部分が内側に巻き込んでいる状態になっていることを言います。はじめは痛みはありませんが、巻いた爪が皮膚に食い込んでくることで痛みが生じてきます。爪にはもともと内側に巻き込む性質があり、正しい歩き方をしているとまっすぐ伸びるのですが、サイズの合っていない靴を履いていると爪が圧迫されて巻き爪になりやすくなります。
また、爪を短く切りすぎてしまういわゆる深爪は、爪が周囲の皮膚に食い込む陥入爪という状態を引き起こしやすく、痛みや腫れ、さらに悪化すると膿んでしまうこともありますので、早めの治療が大切です。
湿潤療法について
体表部にけがを負った際の対処として、当院では「湿潤療法」も取り入れています。近年普及が進んでいる治療法で、モイストケアと呼ぶこともあります。
湿潤療法は従来のように傷口を乾燥させてかさぶたを作るのではなく、傷口を清潔な水でしっかりと洗った後に、創傷被覆材を使って密封します。
この方法のポイントは、傷口から自然に分泌される滲出液(しんしゅつえき)を封じ込めることで、傷の治癒を早めることにあります。従来の治療では消毒によって皮膚を傷めるマイナスな作用がありましたが、湿潤療法であれば周辺の皮膚がダメージを受けることがありません。そのため、傷の治癒が早いうえに、消毒による痛みもなく、傷口も綺麗に回復できるメリットがあるのです。
湿潤療法は、人間が本来持っている治癒能力を活用した治療方法として近年利用されることが増えています。
来院のポイント
当院の外科では、仕事や家事、スポーツや日常生活などでできた擦り傷や切り傷、やけどや打撲、捻挫や骨折などさまざまな症例に対して、検査・診断・治療を広く行っています。
多くの治療を院内で完結できますが、より高度な設備が必要な症例であれば連携する大学病院などを紹介することも可能です。「通院するほどかわからない」という場合でも原因が確認できれば安心につながりますから、何でも遠慮なくご相談ください。